【中小企業の実例付き】インターンの成功事例を目的別に解説

6月に入り、2022年4月入社向けの採用活動がスタートしました。

今年もインターンシップを実施する企業は6,000社以上で、年々その数は増しています。

もはや「インターンを実施するのが当たり前」と言っても過言ではない採用市場になっています。

しかし中には、「これまで実施してこなかった」という方や、「今年こそは成功させたい!」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、インターンをやるべき理由を踏まえながら、実際に私が担当させていただいた成功事例について解説致します。

インターンシップをやるべき理由

ほんの数年前までは、就活サイトがオープンする3月から就活を始める学生が大多数でした。

しかし、インターン期間中にいろいろな会社を見て志望業界を決め、「3月になったら行きたい会社だけ受験する」という就職活動に変化しています。

就職活動が長期化しているということは、それだけ広報期間も延長しているということです。

2022年卒入社の場合
  • A社(インターンを実施していない)
    2021年3月1日~2022年3月31日(広報期間12ヶ月)
  • B社(インターンを実施している)
    2020年6月1日~2022年3月31日(広報期間21ヶ月)

さらに、以前までは就活解禁日(大学3年生時の3月1日)が、最も応募を獲得できるタイミングでした。

しかし現在は、インターン情報解禁日(大学3年生時の6月1日)から秋くらいまでが応募を獲得しやすい時期に変化しているように思います。

加えて、就職サイトに登録している学生と企業の数字を見ていきます。

  • 3月1日(就職活動解禁日)
    大学3年生会員が40万人に対して、掲載企業数約20,000社
  • 6月1日(インターン情報解禁日)
    大学3年生会員が20万人に対して、掲載企業約5,000社

このように、インターン期間のほうがライバルも少なく、中小企業でも応募を獲得しやすい時期となっているのです。

インターンを実施すべき理由についてデータで解説している記事もありますので、よろしければご参照ください。

【データで解説】インターンシップを実施すべき3つの理由

インターンシップを始める前に

インターンを始める前に、必ず決めておかなければならないことがあります。

それは、「目的」です。

「なぜやるのか」という目的が明確でないと、プログラムを作ることも、集客をすることも、成果を出すことも難しいからです。

至極当然のことですが、「目的」は非常に重要ですので、そのことを念頭に置いて読み進めてみてください。

成功の定義は目的によって変わる

インターンにおける“成功”は目的によって異なりますので、それぞれ解説致します。

「広報目的型インターン」

とにかく母集団(応募数)を増やし、3月1日の本選考開始前までの広報活動をしていきたい!という企業がこれに当てはまります。
ここでの成功は、「全体の母集団形成ができた(応募数が増えた)こと」です。

「採用直結型インターン」

「参加した学生を採用に結びつけたい」という目的で実施され、長期のインターンで少人数の厳選採用をする際に効果的です。
ここでの成功は、「ミスマッチを防いだ厳選採用ができたこと」です。

両方目指してインターンを運営することは難易度が高いので、目的によって使い分けることをおすすめします。

採用予定数で使い分けるなら、以下のような感覚をお持ちいただければと思います。

MEMO
広報目的型:採用人数が5名以上
採用直結型:採用人数が5名未満

広報目的型インターンの成功事例

まずは広報目的型インターンの成功事例をご紹介します。

「インフルエンサーを探せ」

こちらの会社は、「インフルエンサーを探せ」というプログラムを実施しています。

よりフォロワーの多いインフルエンサーを見つけたグループが優勝するというもので、SNSを活用したプログラムが学生に好評です。

フォロワーが多いインフルエンサーと接点をもつ必要があるので、学生はインスタグラムなどのSNSアカウントを探し、「どう検索したらフォロワーが多いインフルエンサーと出会えるか」をグループで戦略を考えながらワークを行います。

実際の業務としても、クライアントの売りたい商品をインフルエンサーマーケティングを活用して販売しているので、就業時に使えるスキルを見抜くためのプログラムにもなっています。

こちらのお客様は、私が直接インターンのメリットを熱く語って理解してもらい、2021年卒入社向け採用から初めてインターンを実施した企業です。

その結果、採用予算を変えずに応募が昨対比463%になりました。

3月1日から使っていた採用予算400万円を分散させ、広報期間を延ばしただけで母集団形成に大きな違いが出ます。

採用予算を変えずに母集団が増えたので、当然「応募単価が安くなる」という大きなメリットを受けることができます。

応募単価は77%削減(1人あたり920円)することができました。

さらに、全母集団の中にいわゆる上位校と呼ばれる学生は41%獲得できていましたので、上位校の応募単価も2,000円で獲得できています。

採用予算を変えずに応募数を増やし、応募単価も抑えることができた「インターンの成功事例」と言えるでしょう。

脱出ゲームを通じて広告業界を学ぶ

こちらの会社では、脱出ゲームを実施しております。

グループで謎を解いていくとヒントが出てきて、そのヒントを頼りにオフィスから脱出をするというゲームです。

この脱出ゲームをクリアしていくと、就業時に使う広告用語やマーケティング用語が理解できるように設計しています。

そして最後の謎を解くと、この会社が採用において最も大切にしている「企業理念」が理解できるようになっています。

脱出ゲームは特殊な例ですが、学生が参加したいと思う要素がないと、広報のためにインターンを実施することは難しいように思います。

また、このようなプログラムは「誰でもファシリテーターができる」というメリットがあります。

このメリットは大きく、実際に前年の内定者2名が運営に携わっています。

これは、内定辞退を防ぐという第2のメリットを生みます。

担当者

「次のインターンの運営は皆さんにお任せします。内定者同士で力をあわせて、次の仲間探しを皆さんで行いましょう!」

内定を出した時点で、このように伝えて“内定者プロジェクト”チックにすることで、社員とのコミュニケーションも必然的に増え、何より内定者同士の絆が深まります。

そうすることで、他の企業に気が向かないようにする取り組みを行っています。

私のクライアント様には、ほとんどこのやり方を推奨しており、実際に内定事態率も減少しています。

担当者

「人員不足でインターンができない!」

内定者をうまく活用することでこのような課題もクリアでき、インターンが一石三鳥の役割を果たしている成功事例と言えます。

ちなみにこちらの会社は、6~7月に行われるイベントに出展すると、1日中立ち見が出るほど満席状態が続きます。

プログラムの改善を重ねて強化していることも要因の1つではありますが、

早期のライバルが少ない時期に広報活動を実施することで、より多くの学生の目に止まり認知度が高まりやすいのです。

採用直結型インターンの成功事例

成功事例と言いつつ弊社の紹介をするのは恐縮ですが、お話させていただきます。

長期のインターンを実施している企業に多くあるスタイルですが、決して「早期に学生の囲い込みをする!」という意味ではありません。

長い時間をかけて業務や会社を理解してもらい、ミスマッチを防ぐために実施するインターンです。

最近では「ジョブ型」という表現が浸透してきました。

参考 インターンから「ジョブ型」採用 大学院生対象 日本経済新聞

時給も発生し、ほとんどアルバイトに近いイメージです。

弊社では、少人数の厳選採用をするべく、ミスマッチのない採用を目的としてインターンを実施しています。

大学3年時に応募してくれた学生と、週2~3日一緒に働き、時には一緒にお客様先へ同行します。

「3ヶ月一緒に働いてみて、うちの会社と合いそうだなと思ったら受験してみてね」

インターン生には予めこのように伝えておきます。

本当に自分に適している会社かどうか、数ヶ月かけて判断してもらいたいのです。

インターン生は主体的に会社のことを知ろうとしてくれるので、お互いにミスマッチを防ごうとした結果、入社につながることが大きなメリットです。

弊社では毎年1名~2名のインターン生と一緒に働いており、これまで2名の採用に繋がりました。

実際にインターンを経験して入社してくれた学生は、能力の違いはあれど、社風・働き方・業務内容に対して違和感は少ないように思います。

数カ月もの間社員とコミュニケーションを取り続けているので、入社後もすんなりとメンバーに加わることができますし、業務内容も理解できています。

「入社したらどんな働き方をするんだろう…?」

学生

このような不安が起こることはあり得ないというわけです。

デメリットとしては、会社規模によっては受け入れ人数に限界があることです。

教育側の負担もあり、学生に任せられる業務を切り分けることが難しいためです。

採用予定数が1~2名という企業様には効果的な手法ですので、ぜひお試しください。

さいごに

インターンをやるべき理由や成功事例について解説してきました。

広報目的型インターン
  • 母集団の形成が目的。
  • メリット
    費用対効果が高く、応募が集まりやすいので、優秀な人物と出会える可能性が高い
  • デメリット
    「学生が集まる」プログラムを作る必要がある

採用直結型インターン
  • ミスマッチを防いだ厳選採用が目的
  • メリット
    長い時間を社員と過ごすので、業務や社風が理解されやすい
  • デメリット
    日常業務の切り分けが難しい

何度でもお伝えしますが、「なぜインターンをやるのか」という目的が重要となります。

まずは採用目標があって、その目標を達成するためにインターンシップという手段があるのです。

インターンを成功させたいとお考えの方は、必ずその目的を決めてから取り組んでください。

また、ご紹介した事例のようなプログラムをイチから作成するお手伝いも承っておりますので、今回のポイントを意識して実施してもうまくいかない際には、いつでもご相談ください。

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