インターンシップに参加する学生は年々増加し、それに伴い実施する企業も増えています。
ひとくちにインターンシップと言っても、1日開催から長期のものまで様々です。なかでも、1日開催のワンデー仕事体験(1dayインターンシップ)を実施する企業が増えています。※2020年3月より、1dayインターンシップは「ワンデー仕事体験」などに名称を変更しています
出典:株式会社学情「【22卒インターンシップに関する企業アンケート】」
増加する理由は、「学生が求めているから」です。学生のニーズを的確に捉えている企業には、自ずと人が集まります。
今回の記事では、1dayインターンシップ・ワンデー仕事体験を開催する意味を始め、学生が求めるものや求める内容、開催する時期について解説致します。
1dayインターンシップを開催する意味
上の図は、「学生が最も参加しやすいと感じたインターンシップの期間」を表したものです。
参加しやすいと思う期間が「1日」と答えた学生は年々増えています。逆に「2~3日、1週間以上が参加しやすい」と思う学生は年々減っています。
このことから、学生は長期よりも1日開催のものを希望していることがわかりますが、理由は単純で、「なるべく多くのインターンに参加したいから」です。
出典:2021年卒 マイナビ大学生インターンシップ前の意識調査
なるべく多くのインターンに参加したい学生にとって、長期のものに参加することは、他の企業を見る機会が減ってしまうことを意味します。
よほど志望度が高くない限り、長期のインターンは敬遠されがちですので、まずは1日開催の実施を検討してみましょう。
インターンシップで学生が求めるもの
上の図は、「インターンに参加したあと、どういう変化を感じたか」を表したものです。
「自分に合う仕事・合わない仕事など、職業特性がわかった」と感じる学生が半数以上います。
学生に対して、「企業理念や社風・自社への理解」を求める企業様をお見かけしますが、はっきり言ってそれは“企業側のエゴ”です。
すでにインターンシップを実施している企業様で参加者アンケートを取得しているのであれば、ぜひ振り返ってみてください。
もしも、「御社のビジネスモデルが理解できた」「企業理念や社風が理解できた」などというアンケートが多い場合は注意が必要です。
学生がインターンシップに求めるものは「職業理解への適性」です。
「インターンに参加して自分に合う仕事がわかった」というようなアンケート結果が書かれるプログラムを組み立てましょう。
学生が求めるインターンシップの内容
上の図は、「最も印象に残ったインターンシップのプログラム内容」を表したものです。
企画立案や課題解決を伴うグループワークの評価が高いことがわかります。逆に、仕事のシミュレーションやロープレ形式などのプログラムは敬遠されています。
このことから、「グループで1つのミッションを達成できるようなプログラム」を組むのが良いでしょう。
上の図は、「インターンシップで受けたいサポートや聞きたい話」について表したものです。
学生の多くは、「個人の長所や短所についてのフィードバック」を求めています。
つまり、以下の2つを盛り込んだプログラムが理想と言えるでしょう。
・先輩社員からのフィードバック
これまでのプログラムを振り返ってみて、これらの要素が不足していると感じたら、ぜひ次回から追加してみてください。
こちらの記事では、採用予算を変えずに応募が昨対比463%になった成功事例をご紹介しています。これからプログラムを作る方はぜひご参照ください。
非公開: インターンシップの成功事例を目的別に解説学生が参加しやすいインターンシップの時期
ここからは、学生にとって参加しやすい時期と日程を見ていきます。
出典:マイナビ 2021年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況
こちらは、「学生が内々定先・入社予定先のインターンに参加した時期」を表したものです。
大きく分けると、夏は8月と9月、冬は12月と2月に参加する学生が多いことがわかります。
※1月はテスト期間のため参加が難しくなる傾向にあります。
学生に参加してもらうためにも、これらの時期より2ヶ月前から告知していきましょう。
この2つの時期に合わせてインターンを実施するためには、目安として2ヶ月前から告知しましょう。
冬:10月から告知
学生が求めるインターンシップのポイント
- 1日>長期の理由は「なるべく多くインターンに参加したいから」
- 学生が求めるのは「職業適性への理解」
- 理想のプログラムは、企画立案や課題解決などをグループワークで行い、先輩社員からフィードバックをもらえるもの
- 告知をするなら2ヶ月前から。夏は6月、冬は10月。
今回ご紹介したポイントを意識することで、今まで出会えなかった学生との接点が生まれるはず。学生の満足度が高まり、志望度を高める一助となれば幸いです。
また、「重要なのはわかっているが、プログラムを作るのは手間だし時間もない」と投げ出している方もいるでしょう。
弊社ではオンラインによる無料相談も受け付けております。30分だけの壁打ちとしてでも構いませんので、ぜひ一度お気軽にご活用ください。