2020年4月7日、ついに新型コロナウイルスの影響で政府より緊急事態宣言が発令されました。
多くの企業は採用活動を停止・縮小せざるを得なく、また学生も限られた行動で就職活動をしなければならない状況が続いております。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、入社式や新入社員研修を延期された経営者の方も多いのではないでしょうか。
誰も経験したことのない採用市場になり、ニューノーマル(新常態)の時代へと突入しております。
しかし、こういう状況こそ私のような職種の腕の見せどころであるとも思い、より責任感が増しております。
今回は、このコロナ騒動において一気に市場へと導入が広まった「WEBセミナー」を取り上げました。
オンラインツール(SkypeやZOOM)を利用した説明会ですが、ほとんどの企業が初めて実施される試みだと思いますので「学生に満足度が高いWEBセミナーを実施するポイント」をお伝えします。
WEBセミナーを“今年から”実施すべき理由とは?
まずは、株式会社マイナビよりリリースされた「マイナビ 2021年卒 大学生 活動実態調査 (3月)」のデータをもとに解説していきます。
コロナウイルスの影響で、学生は「対面での会社説明会の機会」が大幅に失われています。
一方で「WEB上でセミナーを実施してくれている企業」のイメージが良くなっています。
この機会に、採用市場にもオンラインの流れが来て一気に浸透していくはずです。
一昨年が採用市場における「動画採用元年」だとすれば、今年は「オンライン採用元年」と言えるでしょう。
どの企業も未経験なので、完璧に運用できる企業はありませんが、チャレンジするなら今です。
今年やらないと、先にチャレンジした企業に差をつけられます。
間違いなく主流になってくる採用手法なので、最低限のポイントをおさえて“今年から”実施するべきです。
実施するにあたって、これまでの私の経験から基づくWEBセミナーのポイントを解説していきます。
WEBセミナーに参加した生の声
ポイントをお伝えする前に、まずは学生がWEBセミナーに対してどんな印象を持っているか?そこから見ていきましょう。
実際にWEBセミナーに参加した学生の声をまとめてみました。
参考 マイナビ2021年卒 大学生 活動実態調査(3月)-.pdf新卒採用サポネットWEBセミナーの良かった点
大阪府 文系女子
・自宅で視聴できるため交通費の負担が軽減される。
・LIVEの場合は質疑応答がしやすい。
・LIVEでないWEBセミナーは一度停止してメモをとれるため、聞き逃しが少ない。
埼玉県 文系女子
・移動時間の短縮。
・何度も見返すことができる。
・目次があり、観たい部分のみピックアップすることができる。
奈良県 文系女子
・WEB上のチャット機能等で質問がしやすくなった
沖縄県 文系女子
・県外の企業へ足を運ばずとも情報を得ることができる。
北海道 理系男子
・企業説明会に行ったのと同じくらいの情報量が得られたので良かった。
WEBセミナーで感じた課題
京都府 文系女子
・チャット機能や質問機能をもっと活用してほしい。
沖縄県 文系女子
・WEBセミナー配信後もホームページ等で回答を行うなどがあると良かった。
広島県 文系男子
・機器のトラブルにより聞き逃しをすることが多かった。
和歌山県 理系男子
・実際に社員の方々と話ができない、社内の雰囲気が掴めないというところが気になった
岐阜県 文系男子
やはりWEB上だと企業の雰囲気が伝わりにくい。
神奈川県 理系男子
・WEBを利用しているにも関わらず、視聴人数が限られており、満席が数多く起こるのは理解ができなかった。
ニューノーマルで満足度の高いWEBセミナーとは?
このアンケート結果をふまえて、「どうやったら満足度の高いWEBセミナーを実施できるのか」について解説していきます。
キーワードは、この3点です。
- チャット機能を活用して「双方向性」をもたせる
- 生配信は良いが、アーカイブ動画も残しておくこと
- 社内の雰囲気が伝わるような工夫をする
チャット機能を活用して「双方向性」をもたせる
WEBセミナーだと、どうしても一方的な説明会になりがちです。
そこで、チャット機能を活用して説明会に「双方向性」をもたせましょう。
これはZOOMの標準機能にも搭載されています。
とはいえ、いきなり「さあ!チャットでやりとりしましょう!」と言っても難しいと思います。
担当者
説明会開始時に、このように簡単な内容を投げかけてみましょう。
説明会の序盤から双方向性をアピールできるし、チャットをする練習にもなります。
これだけで距離感は変わってきます。
また、リアルの説明会ではプログラムの最後に質疑応答をもってくると思います。
それがWEBセミナーの場合、「ここまでの話で質問があればチャットにどうぞ!」と、適宜質疑応答のタイミングを設けることができます。
これにより、学生は最後まで集中してセミナーに参加してくれるでしょう。
生配信は良いが、アーカイブ動画も残しておくこと
生配信だと、どうしても機材トラブル等で聞き逃しが多いようです。
そこで、「You Tubeによる動画アップロード」をオススメします。
まずは学生がいない状態でYou Tube用の説明会を録画し、“限定公開”でYou Tubeにアップしておいてください。
担当者
生配信での説明会が終わったあとにアナウンスし、限定公開のURLを送りましょう。
そうすると、WEBセミナーに参加してくれた学生だけに御社の説明会動画を閲覧させることができます。
そのあとに例えば「動画を見た人だけにエントリーシートを提出させる」など、様々な戦略を練ることができます。
もし選考フローについてお悩みがあればお問い合わせください。
いつでもご相談にのります!
社内の雰囲気が伝わるような工夫をすること
これは最も難しい課題です。
理想は、社員紹介動画を事前に制作していることです。
そうすると、WEBセミナー中に社員紹介動画を流すことができるので、説明会にメリハリも出ます。
▼弊社が作成した動画を共有いたします!
このような動画があるだけで、WEBセミナー以外でも役立ちます!
もしもこのような動画がないようであれば、「話し手を良きタイミングで変える」ことで乗り切りましょう。
最初から最後まで同じ人がずーっと話している動画は、はっきり言って退屈です。
リモートワーク実施中なら、なおさらZOOMに飛び入り参加はしやすいでしょうし、参加者の中に社員も混ぜて実施しても良いでしょうね。
とにかく、1人だけで説明しないことが大切です。
会社概要についてはAさん、仕事内容についてはBさんなど、パート毎に担当を分けるのも手です。
日々の業務で忙しい中調整することは難しいかもしれませんが、動画を作っていない(そこにお金をかけない)以上、工夫して乗り切りましょう。
本当に大切なのは、WEBセミナー実施後
満足度の高いWEBセミナーを実施するポイントについて解説しました。
WEBセミナーとは少し違いますが、僕がオンラインセミナーで気をつけていることも載せておきます。
オンラインミーティングで最近気をつけていること
— 松本 祥太郎 / NOMAL・堺シュライクス (@matsumoto0710) April 20, 2020
・アイスブレイク長め(音声テスト兼ねて)
・相槌は大袈裟なくらい大きくする(聞こえてるから相手が不安だと思うから)
・4人以上でやるときは「手を挙げる」機能を積極的に使う
・画面共有でスプレッドシートフル活用
だいぶ上手くなってきた!
様々な工夫をすることはもちろん大事なのですが、本当に大切なのは、WEBセミナーを実施したあとです。
そして、私が貢献できる部分もそこからです。
このような社会情勢ですが、今できることをやっていきましょう。
ご不安な点やご不明な点があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。
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