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【経営者向け】人事責任者に必要な能力・資質とは?

人事に求められる能力といえば、「コミュニケーション能力」や「プレゼン能力」が挙げられます。

しかし、これらはあくまでも一般的な人事に求められる能力であり、CHOやCHROと呼ばれる人事責任者には経営者の視点に立つことが求められます。

そこで今回は、経営者様向けに、どういう人材を人事責任者に選ぶべきかについて解説していきます。

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Contents

特に組織マネジメントの部分を担う人事責任者

理想の人事とは、「事業マネジメントと組織マネジメントの両面をよく理解し、そのうえで組織マネジメントを行うことができる人材」ということになるでしょう。

それぞれ簡潔に説明すると、事業マネジメントは業績を作っていくために必要なもので、組織マネジメントは人や組織がスムーズに運営していくために必要なものです。

経営には「事業マネジメント」「組織マネジメント」の側面があり、これらは経営の両輪と言えます。

この“組織マネジメント”の部分を担うのが「人事責任者」となります。

組織マネジメントの主な要素
  • 採用
  • 制度設計
  • ビジョンの共有や浸透
  • 部署間の連携の強化
  • 部署内のチームワークの強化
  • 個々人の意識やスキルの向上

前述したように、理想的な人事というのは事業マネジメントへの理解も必要です。

時折見られるのですが、「ずっと人事畑でやってきました」という人材では、事業面の経験や理解が非常に浅く、あまりにも偏った組織マネジメントを行うケースがあるので注意しましょう。

少なくとも、人事部長や*CHOといったポジションの人材には、事業マネジメントの面でも深い理解が求められます。

*CHO:Chief Human Officerの頭文字を取ったもので、日本語に訳すと「最高人事責任者」。

「説明責任の難しさ」がある人事責任者

言うなれば人事は「裏方」の仕事です。

例えば営業の仕事の場合、「昨対で120%の成長を実現した」などの分かりやすい財務的成果がありますが、人事の仕事にはそういったものがありません。

「いい採用ができた」と感じられたとしても、それが財務的成果に結びつくのはどのタイミングでしょうか?

社内アンケートの評価も高く、受講者が満足度の高い研修をできたとしても、それはいつどのように財務的インパクトに結びつくのでしょうか?

こういった「説明責任の難しさ」をもって行わなければならないのが人事の仕事です。

人事責任者に必要な能力は「長期的な市場展望能力」

組織マネジメントは、事業マネジメントよりも複雑性が高いため、その複雑な構造を分かりやすく説明する能力が求められます。

その複雑性を表現する手段として、BSC(バランススコアカード)というものがあります。

参考 バランススコアカードの概要バランススコアカードnavi

先行指標と遅行指標の因果関係を整理するためのものですが、「本当にこの指標とこの指標に因果関係があるのか」ということを全て科学的に計測する、というのは大変難しいものがあります。

実際には、「因果関係があるだろう」「ありそうだ」というところを納得させられるだけの定性的なロジックが必要になります。

例えば、あるアクションが財務的インパクトを起こすのに5年〜10年かかるとします。

そういった場合、「10年後の自社の市場環境はこうなっているはずだから、今からこういうアクションをとっていかなければならない」ということも考える必要性があり、長期的な市場展望能力が必要になります。

人事責任者に向いている適性・資質

ここまで書いてきたように、人事の仕事は非常に多岐に渡り、高い能力が求められます。

では、「人事責任者に向いている適正・資質」とはなんでしょうか?

長期的な仕事に取り組むことができるか

長期的な仕事に取り組む、ということへの適性がまず挙げられます。

見習い人事

「すぐに成果を実感できないとつまらない!」

このようなタイプは、人事責任者にはあまり向いてないと言えます。

一方で、先行指標をみながら「進捗」を実感することも大切なので、「短期的な指標の動きにも注意を払える」タイプは向いていると言えるでしょう。

人が好きじゃなくても人事責任者は務まる

「人が好きじゃないと人事は務まらない」という論調が見られますが、これは一概には言えない資質かと思います。

人間や組織に関心があることは必要ですが、「人が好き」というタイプが向いているかというと、これは難しいところです。

なぜなら、「人が好き」というタイプは、事業と組織のバランスを取るというよりも「人ありき」で判断をしがちだからです。

同じように、「個人に寄り添う」ことが好きなタイプは、面倒見のいい先輩には向いているかもしれませんが、人事には最適とは言えません。

人事の仕事には俯瞰的な側面があり、時には不採算部門の人員整理を粛々と進めていく、といった強さのようなものが必要になります。

但し、人間や組織に全く関心がないのでは困ります。

組織論や心理学といった領域について個人的に関心があり、「どういう環境だと人は創造性を発揮するのか?」「目標へのコミットメントはどのように生じるのか?」といったことについて、自ずから調べたり勉強してしまう、といった資質は必要となるでしょう。

理想的な人事責任者のポイント

経営者向けにどういう人材を人事責任者に選ぶべきかについて解説しました。

ポイント
  • 事業マネジメントと組織マネジメントの両面をよく理解している。
  • そのうえで、組織マネジメントを行うことができる。
  • 長期的な市場展望能力をもっているか
  • 短期的な指標の動きにも注意を払えるか
  • 「人が好き」よりも、組織論や心理学に関心があり、積極的に勉強できるか

採用担当者や教育担当者といった細分化されたものに関しては、それほど大きな能力や資質を求めずに、「その仕事ができる人」であれば良いと思います。

ただし、人事部長やCHOに関しては、上記の要素をできる限り網羅している人材が理想的であると言えます。

事業は人が行うものであり、人は事業という活躍の場があってこそ仕事ができます。

今回解説した内容が、人事責任者を選ぶ際に少しでも役立てば幸いです。

また、採用の段階で人事責任者や幹部クラスの人材を採用したいとお考えの経営者様もいらっしゃるかと思います。

そういった採用計画のお手伝いもできますし、オンラインによる無料相談も受け付けておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。


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