22年卒採用でインターンシップをやらずに乗り切る方法についてのセミナー

人事は黙って経営の本を読め。プロに学ぶ、見習い人事が知っておきたい5つのこと

「今度の異動で人事部になってしまった」
「何から勉強すればいいんだろう…?」

知識もない、経験もないなかで人事部への異動が決まり、不安に思う方も多いかと思います。

そこで今回は、これまで多くの人事をコンサルティングし、面接官としては10000人もの求職者と面接を行ってきた赤木賢敏さんにインタビューを行いました。

いわば人事のプロフェッショナルである赤木さんに、人事としてまずやるべきこと、人事としての心得や極意についてお伺いしました。

赤木さんのプロフィールはこちら

まずは1000人分の履歴書を見ろ

松本

赤木さんのプロフィールを拝見すると、「最初は人事をやりたくなかった」と書いてありますよね。
地味な仕事だと思ってたもん。

赤木

松本

知らないと仕事のイメージもわかないですよね。
「知識や経験がないのに人事に任命されてどうしよう…」っていう人、けっこういると思うんです。
なので、「人事としてまず大事なのはこれだ!」というのをお聞かせください!
まずは、「人の履歴書を1000人分見ろ」って言ってます。
1000人分見て、知らない社名があったら全部検索させると、次第に共通点が出てくる。
会社名も覚えれるから、面接官として「あ、〇〇系の会社ですよね」とか言えるようになってだいぶ変わってくる。

赤木

松本

「あ、この人事は信頼できる!」って思わせるためですか?
それはあるね。
でも、ほとんど1000人分も見ないで辞めちゃうんだよ。
今までそれを愚直にやってくれたのは僕の周りでは1人だけで、そいつは独立したよ。

赤木

松本

多分…僕も1000人分…は見てるはず。
多くの人事は営業経験がないので、会社名を全然知らない。
会社名を知らないと相手の仕事に対するイメージがつかない。
だから面接がスカスカになる。
履歴書を1000人分見たら絶対わかるようになるから、面接のスキルとかを磨く前にまずはそこかな。

赤木

松本

特に新卒採用の人事がやるべきことってあります?
新卒だったら大学名と高校名、特に高校名は絶対検索させてる。
高校名や偏差値を知っといてあげるだけで相手は安心するし、それが地元の有名な進学校だったらひとつの誇りだからね。

赤木

人事は黙って経営の本を読め

松本

他にはあります?人事の初心者に言ってること。
あれだ、新卒担当の子には「業界地図」を読ませてる。

赤木

 

 

松本

業界地図って就活生が使うやつですよね?
さっきも言ったけど、人事になるやつの多くは営業経験がないから、会社名を全然知らない。
結局、自分の会社を受けに来た子たちがどんなところを受けてるのかを理解するためにも、業界地図は必ず読ませてる。

赤木

松本

それは大事。「どこを受けているのかを調べろ」ってことはよく言います。
本の話の流れで聞きたいのですが、赤木さんおすすめの本ってありますか?
人生の師匠に勧めてもらった本ですね。北方謙三の水滸伝。

赤木

 

 

松本

「人事になったら何読んだらいいですか」って、結構よく質問されるんですよ。
僕は、経営の根本にもしている「さぁ才能に目覚めよう」をまずは薦めています。
その本はベースのひとつだね。
その中にあるストレングスファインダー(※)って、「強みだけでいいんだ」っていう安心があるじゃん。
面接ってどうしても弱みの部分でジャッジしがちになるから。

赤木

(※)ストレングスファインダーとは、アメリカのギャラップ社が開発した、人の「強みの元=才能」を見つけ出すツールで、Webサイト上で177個の質問に答えていくもの。
出典元:ストレングス・ラボ

松本

以前、自分が大学で講師をやらせていただいていたときも、課題図書にしたくらい、学生がキャリアを考えるときにも、人事が採用のことを考えるときにも大事な本だと思っています。
捏造した強みなんてどうでもいいから、「息を吸うように当たり前にできる無意識の部分が強みですよ」っていう大前提で話して、その部分を聞き出すようにしてるね。

赤木

 

 

松本

そうですよね!それで、赤木さんがおすすめの本はありますか?
学生にはキャリアを考えるときに「銀のアンカー」を必ず薦めているけど、人事に薦めるなら…三枝さんの「V字回復の経営」かな。

赤木

松本

それ経営の本ですよね?
人事になる人は、「人事の勉強」をするから駄目なのよ。人事の勉強って意味がないから。
労務のことは社労士に頼むのがベストだし、制度とか人事評価のサンプルはたくさんあるけど、自社に適応できるのはひとつもない。

赤木

松本

たしかに。

じゃあ何をしなきゃいけないのか、というより、人事が経営のことや事業のことを何も分かってないことが問題。
だから最初に人事のコンサルを頼まれた時には、経営戦略、事業戦略、人事戦略、採用戦略なので、「採用戦略の部分だけだったらやりません」と言って断ります。
経営の話をわかった上でここを考えますということを必ず伝えています。

赤木

松本

それは全く同意見!

以前公開したこちらの記事では、同じような考え方で解説をしております。

【たったの3つ】採用計画を成功させるカギとは?

 

自社の事業を理解してないで、小手先の「オンライン面接が~」とか言ってる採用担当が気持ち悪い。
HOWじゃなくてWHYの部分から「なぜその人を採らなきゃいけないのか」ってことを考えなきゃいけない。
極論だけど、人事の最終的な仕事は、場合によっては社長を採用する仕事だから。
経営者よりも経営視点に立たなきゃいけない仕事だと思ってる。

赤木

松本

(めっちゃ厳しい…)
だから「V字回復の経営」や「戦略プロフェッショナル」とか経営の本を読み込んでおかないと、ついていけないと思う。
僕は、お客さんになった会社の経営者が読んでる本は全部読むし、ブログを書いてたらそれも全部読む。
経営者が読んでる本とリンクさせることは、かなり意識してやってます。

赤木

 

 

松本

「何の本がお好きですか?」って話になったとき、大体読んでるから話が合うんですよね。
お客さんにはよく、「松本さんは人事としても最高だけど、経営のことをよく知ってらっしゃる」って褒められるんですよ。
まぁ一応経営者ですからね、とは思うんすけど、それほどHR業界の人たちは経営視点に立って採用戦略をとることができてないってことですね。
僕はもともとフリーランスの人事野郎だったけど、一生懸命勉強したのは経営者になるためだった。
だから、人事として大成するなら、経営者よりも経営のことを勉強しないといけないと思うよ。

赤木

人事に必要なのは、見極める力よりキャスティング能力

松本

「人事には見極める力が必要ですか?」ってよく聞かれるんですが、どう思います?
見極めてる“風”ならできるけど、本当に見極めることはほぼ不可能。
見極め系の人事とか多いけど、嘘だと思う。
僕は一応「10000人と10000時間面接してます」ってことでやってるんだけど、それでも見極められないもん。笑

赤木

松本

僕も見極めは無理だと思います。
経営者って、「こいつは見る目があるから」っていう理由で人事を決めるけど、その能力はそんなに必要ないと思ってる。
見極めるってことを本当に目指すのであれば、徹底的にその人と対峙しないと無理だと思う。
色んな角度から、それこそ学校レベル、親の関係、ひいては占いまで、その人にまつわる全てを掘り下げることで初めてわかるかもしれない。

赤木

松本

人事に必要な能力ってなんでしょう?
キャバクラで言うなら「黒服」かな。
「どのキャストを当てれば会話が盛り上がるか」を考える黒服の能力って、いわゆる配役を決めるキャスティング能力じゃん。
社長も部長も全部配役でしかないんだから、どの役をどのタイミングで使うか、だね。
まぁ普通の人事はオペレーター、良い人事はプロデューサーみたいな話よ。

赤木

松本

確かに、どの求職者にどの面接官を当てるかは、内定承諾率に大きく影響ありますもんね。

そのあたりも、今後このメディアで解説します!ありがとうございます。

赤木流、尖った人材の取扱説明書

松本

人事の仕事をしてると、「尖った人材がほしい」ってよく言われません?
めっちゃ言われる。

赤木

松本

これは僕の意見ですけど、尖った人材を「採っていいフェーズ」と「採っちゃいけないフェーズ」があると思ってます。
それに関して赤木さんはどう思いますか?
全く同意見。
レベル1の集団にレベル50のやつが入っても、つまんないでしょ。そんなのすぐ辞めちゃうよ。

赤木

松本

スポイルってやつですね。
だから僕がいつも推奨してるのは、今は1,1倍だけど3年後には1,3倍になってる採用。
要は1年に1,1倍ずつ能力を上げるイメージで、3カ年の計画を立てる。

赤木

松本

組織を急激に変容させないためですね。
そう。逆に変容させたいなら、今いるレベル1の子たちを全員辞めさせるくらいの気持ちでやらないとダメだね。
前の会社では、説明会で集まってる学生に対して「今いる既存の社員たちがあまりにも使えないので、その人達を駆逐するために新卒採用をやってます」って話をしたこともあった。
まぁ優秀な子たちが集まったよ。

赤木

松本

マジすか?それ、上はオッケー出すの?
そこはちゃんと、「全部駆逐してもいいんだよね?じゃあそういう採用するよ?」で話を通してたから大丈夫。

赤木

少し話が変わるけど、尖った子というか優秀な子って“欠陥”がある子が多いと思うんだよね。

赤木

松本

欠陥ですか?
というのは、2012年卒で採用した子たちがいるんだけど、そのほとんどが今なにかしらの経営者をやってるんだよ。
その子たちに共通してることが「何かしらの欠陥がある」ってことだったんだよね。

赤木

松本

欠陥というと具体的には?
全然目を見て話せなかったり、平気で寝坊してくるような。ただ、めちゃくちゃ優秀なのよ。
他の会社からは嫌われるけど、欠陥があることは良いと思うし、そういう子は好きだね。
お客さんの層にもよるけど、もしも尖った人材を採用したいのなら、普通の子とは採用のやり方を変えないといけない。
だから人事は、経営者の好き嫌いをめちゃくちゃ見抜いて、さらにちょっとスパイスが効いてる子を毎年採用できたら、その会社は伸びるだろうなと思います。

赤木

赤木流面接術の一部をご紹介

松本

これまで10000人と10000時間の面接を行ってきた赤木さんの「面接ノウハウ」をお聞きしたいです!
僕がずっとやってるのは、「仮説検証型面接」っていうやり方。
例えば履歴書を見て、開成高校卒業で明治大学の子がいたとする。
高校偏差値が70で大学が60だから、もうここに偏差値のズレがある。
「たぶん受験で失敗してるな」という仮説を立てた状態で面接に臨むのよ。

赤木

松本

なるほど。
他にも、同志社大学生物なんたら学部で高校の偏差値も高い子に、「医学部目指してました?」って指摘してみる。
すると相手は、「何で分かったんですか!?」ってなるから。
間違っててもいいから、そのズレを言い当てる。

赤木

松本

外れることもありますよね?
違ったら違ったでそっちの話を掘り下げればいいだけ。
これは占い師がよく使う「ホットリーディング」っていう技術で、質問をしてイエスを3回取れば基本的にはこっちのもの。
メンタリストのDaiGoに教わったんだけど、これはめちゃくちゃ使える。

赤木

松本

要は仮設を立てて挑むことが大切ってことですね。
他にはありますか?
世代別分析は必ず毎年やっている。

赤木

松本

世代別分析?
「どの出来事を何歳で迎えたか」の分析だね。
例えば、22卒の子たちは1998年か1999年生まれだから、見るべき出来事は、「バブル崩壊」「ITバブル崩壊」「9.11の同時多発テロ事件」「リーマンショック」「東日本大震災」かな。
これらの出来事を何歳で迎えたのか。小学校6年生で何を迎えたか、中3で何を迎えたか。

赤木

松本

へぇ〜。
さらには、その子たちの親がどういう年代だったのかも分析する。
結局、多くの学生にとって、それまでの約20年間で単純接触回数が多いのは親なのよ。
親の意見で圧倒的にマインドコントロールされている状態。

赤木

松本

うんうん。
例えば、堀江さんの事件当時にそれぞれ何歳だったかで大きく違う。
2012年、2013年の新卒の子たちは、高校生くらいで堀江さんの事件を迎えている。
だからベンチャーに行く子が多かったんだけど、ベンチャーに対しての良し悪しを自分で判断できる年齢で事件を見てるから、成功してる子が多いんだと思う。
これが小学生なんかで親と一緒にテレビを見てたりしたら、漠然と悪いイメージしか沸かなくなる。

赤木

松本

おもしろ…これはやったことなかったです!すぐ真似させてもらいます!

お酒を飲みながらということもあり、1つの記事では収まりきらないほど話が盛り上がった今回のインタビュー。

お伝えしきれなかった分は近日公開予定ですので、お楽しみに!

今回の記事をお読みいただき、「赤木さんに話を聞いてみたい!」という方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながら赤木さんはホームページをかまえておりません。

なので、お手数ではございますが、赤木さんへのお仕事のご依頼やご相談は、下記お問合せフォームよりお願い致します。

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